WT7-D18|歴史総合・世界史探究 対策問題
1973年にチリで起こった軍事クーデタについて述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
選挙で成立したアジェンデ社会主義政権が、ピノチェト将軍のクーデタで倒された
この問題のポイント
1973年チリのクーデタを問う問題。選挙で成立したアジェンデ社会主義政権をピノチェトが倒した、という構図で解ける。
解説
1970年、チリではアジェンデが大統領選挙に勝利し、選挙による世界初の社会主義政権とされる政権が成立した。
アジェンデは主要産業である銅山の国有化などを進めたが、国内の保守派・軍部が反発し、社会主義政権の拡大を恐れるアメリカも経済圧力と工作で揺さぶった。
1973年9月11日、ピノチェト将軍が軍事クーデタを敢行し、大統領官邸を爆撃した。アジェンデは官邸で死亡し、以後17年に及ぶ軍事政権が敷かれ、多数の反対派が弾圧・殺害された。
選挙という民主的手続きで生まれた社会主義の実験が武力で倒された事例であり、冷戦が第三世界に落とした影の代表例として問われる。アメリカの介入はのちに公開された公文書でも確認されている。
ひっかけポイント
「選挙で成立した政権」を「クーデタで倒した」という主客の関係を逆にする選択肢に注意。クーデタは成功しており、社会主義政権が武力で成立したのでもない。
選択肢の確認
①「選挙で成立したアジェンデ社会主義政権が、ピノチェト将軍のクーデタで倒された」
✅ 正しい。
1970年に選挙で成立したアジェンデ社会主義政権は、銅山国有化に反発する国内保守派とアメリカの介入を背景に、1973年9月のピノチェト将軍のクーデタで倒された。
②「王政が共和政に変わったクーデタである」
❌ 誤り。
倒されたのは選挙で成立した社会主義政権であり、チリはそれ以前から共和政なので王政からの転換ではない。
③「クーデタは失敗に終わった」
❌ 誤り。
クーデタは成功し、以後17年に及ぶ軍事政権が続いた。
④「社会主義政権が武力で成立した」
❌ 誤り。
アジェンデ政権は1970年の選挙によって合法的に成立したものであり、武力による樹立ではない。
覚えるポイント
- アジェンデ政権は1970年成立、選挙による社会主義政権
- 1973年9月11日ピノチェトのクーデタ
- 背景に米(CIA)の介入、以後17年の軍政
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。