WT8-A19|歴史総合・世界史探究 対策問題
14世紀に西アフリカからメッカ巡礼を行い、大量の金でカイロの金相場を下落させたと伝わる王はだれか。
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正解: 2
正解
マンサ・ムーサ
この問題のポイント
マリ王国のマンサ・ムーサを問う。メッカ巡礼と金の逸話から、サハラ縦断交易で栄えた西アフリカの富を理解する問題。
解説
前提として、西アフリカのニジェール川流域では、サハラ砂漠を縦断して金と塩を交換する交易で栄える国家が興亡した。ガーナ王国の後を受けたのがマリ王国(13〜15世紀)である。
最盛期の王マンサ・ムーサは敬虔なムスリムで、1324年、数千人の従者と大量の金を携えてメッカ巡礼を行った。経由地カイロで気前よく金をばらまいたため、金の相場が下落したと伝えられるほどだった。
この逸話はヨーロッパにも伝わり、14世紀のカタルーニャ地図には金塊を手にした王として描かれた。交易都市トンブクトゥは学問の中心としても栄えた。
アフリカ=未開という偏見を覆す事例として、世界史探究らしい出題がされるテーマである。なおソンニ・アリは後続のソンガイ王国の王である。
ひっかけポイント
マリ王国とソンガイ王国(ソンニ・アリ)の王朝の混同に注意。サラディンはアイユーブ朝、ハールーン・アッラシードはアッバース朝で全く別。
選択肢の確認
①「ソンニ・アリ」
❌ 誤り。
ソンニ・アリはマリ王国に続くソンガイ王国の君主であり、この巡礼の逸話の主ではない。
②「マンサ・ムーサ」
✅ 正しい。
マリ王国の王マンサ・ムーサは1324年、大量の金を携えてメッカ巡礼を行い、経由地カイロで金をばらまいたため金相場が下落したと伝えられる。
③「サラディン」
❌ 誤り。
サラディンはアイユーブ朝を開き、十字軍からイェルサレムを奪回した人物である。
④「ハールーン・アッラシード」
❌ 誤り。
ハールーン・アッラシードは8世紀から9世紀にかけてのアッバース朝最盛期のカリフである。
覚えるポイント
- マンサ・ムーサ=マリ王国、1324年メッカ巡礼
- サハラ縦断交易は金と塩の交換
- 交易・学問都市トンブクトゥ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。