WT9-C11|歴史総合・世界史探究 対策問題
20世紀末からの情報通信技術の発展について述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
インターネットの普及が経済・社会・政治の姿を大きく変えた
この問題のポイント
20世紀末からの情報通信技術の影響を問う。インターネットの普及が経済・社会・政治を変えたという大枠と、軍事起源の知識が核心。
解説
前提として、インターネットの起源は、1960年代末にアメリカ国防総省が始めた軍事研究網ARPANETにさかのぼる。核攻撃にも耐える分散型通信の研究だった。
1990年代に商用利用が解禁されると民間に爆発的に普及し、電子商取引・検索サービス・SNSが経済と社会を一変させた(情報革命)。
政治への影響は光と影の両面を持つ。
- 光:「アラブの春」ではSNSが民衆の動員手段となった
- 影:フェイクニュースの拡散、国家による監視、選挙介入
また、情報技術を使える人と使えない人の格差(デジタル・デバイド)は、新しい南北問題とも呼ばれる。軍事技術の民生転用(インターネット・GPS・原子力)という科学史のパターンとしても問われる。
ひっかけポイント
インターネットは軍事研究起源だが、軍事にのみ利用されたとする選択肢は誤り。技術の光(動員・利便)と影(監視・偽情報)の両面評価が共通テスト流。
選択肢の確認
①「通信手段は電話から変化しなかった」
❌ 誤り。
通信手段は固定電話から携帯電話やインターネットへ大きく変化しており、変わらなかったとはいえない。
②「情報化は先進国に何の影響も与えなかった」
❌ 誤り。
先進国でも電子商取引やSNSが産業構造や世論形成を変えており、影響を与えなかったという説明は誤りである。
③「インターネットの普及が経済・社会・政治の姿を大きく変えた」
✅ 正しい。
軍事研究に起源をもつインターネットは1990年代から民間に急速に普及し、電子商取引やSNSが経済と社会を変え、アラブの春の動員のように政治にも大きく作用した。
④「情報技術は軍事にのみ利用された」
❌ 誤り。
起源は軍事研究だが1990年代以降は民間へ広く普及しており、軍事にのみ利用されたという説明は成り立たない。
覚えるポイント
- インターネットの起源は軍事研究網ARPANET
- 1990年代に民間へ爆発的普及(情報革命)
- デジタル・デバイドは新しい南北問題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。