WT9-S14|歴史総合・世界史探究 対策問題
地図上の海峡・運河と歴史的事件の組合せとして正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
スエズ運河・1956年の国有化をめぐる戦争
この問題のポイント
海峡・運河と歴史的事件の対応を問う。スエズ運河=1956年の国有化とスエズ戦争という組合せを、地理と結んで判断する。
解説
前提として、海峡や運河のような地理的要地は、それぞれ固有の歴史的文脈を持ち、地図と歴史を結ぶ問題の定番素材である。
正解はスエズ運河である。1869年に開通し、イギリスが株式買収と兵力駐留で押さえてきたが、1956年、エジプトのナセル大統領が国有化を宣言。これに対しイギリス・フランス・イスラエルが出兵し、スエズ戦争(第2次中東戦争)となった。米ソと国際世論の非難で3国は撤退し、英仏の帝国的地位の凋落とナセルの威信向上を印象づけた。
他の組合せは全て不成立である。
- パナマ運河(1914年開通)はアメリカの中米政策の産物で、アヘン戦争(1840年・中国)とは無関係
- ボスフォラス海峡はロシアの南下政策(東方問題)の焦点
- マラッカ海峡は海の道の要衝
要地ごとに「狙った国」まで対応させておきたい。
ひっかけポイント
スエズ=英仏の利害、ボスフォラス=ロシアの南下政策という「その要地を狙った国」の対応まで問われる。運河・海峡名と事件の機械的な入れ替えに注意。
選択肢の確認
①「パナマ運河・アヘン戦争」
❌ 誤り。
パナマ運河は1914年に開通したアメリカの中米政策の産物であり、アヘン戦争(1840年から42年)は中国での出来事である。
②「ボスフォラス海峡・南北戦争」
❌ 誤り。
ボスフォラス海峡はロシアの南下政策と東方問題の焦点であり、南北戦争(1861年から65年)はアメリカ国内の戦争である。
③「マラッカ海峡・ワーテルローの戦い」
❌ 誤り。
マラッカ海峡は海の道の要衝であり、ワーテルローの戦い(1815年)は現在のベルギーでの戦いである。
④「スエズ運河・1956年の国有化をめぐる戦争」
✅ 正しい。
スエズ運河はナセルによる国有化(1956年)をめぐってスエズ戦争の舞台となった。運河の管理をめぐる争いが国際紛争に直結した例である。
覚えるポイント
- 1956年ナセルがスエズ運河国有化→スエズ戦争
- 英仏イスラエルが出兵するも撤退
- ボスフォラス海峡はロシア南下政策の焦点
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。