RN-C2-01公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(2) 鎌倉仏教

鎌倉仏教についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

親鸞は、自力をたのむ善人よりも、煩悩が深く阿弥陀仏の本願にすがるほかない悪人こそ救いの対象であるとする悪人正機を説いた

この問題のポイント

鎌倉仏教の各祖師の教えを問う問題。「法然=専修念仏」「親鸞=絶対他力・悪人正機」「道元=只管打坐」「日蓮=唱題」の対応で解ける。

解説

鎌倉時代には、戦乱や飢饉の中で、万人に開かれた実践しやすい仏教が生まれた。
法然は、阿弥陀仏の本願を信じてひたすら「南無阿弥陀仏」の念仏を唱える専修念仏を説いた(浄土宗)。
その弟子親鸞は、他力の信仰を徹底した(浄土真宗)。救いは自分の力(自力)ではなく、阿弥陀仏の本願の働きのみによる(絶対他力)。だから、自力で善を積めると思い上がる善人よりも、煩悩から逃れられないと自覚し、ただ本願にすがるほかない悪人こそが救いの正機(本来の対象)である。これが悪人正機であり、『歎異抄』の「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(要旨)に示される。念仏さえも、自分の行いではなく仏の働きの現れとされた。
道元は宋から禅を伝え(曹洞宗)、ひたすら坐禅する只管打坐を説いた。坐禅は悟りの手段ではなく、坐禅の姿がそのまま悟りの現れ(修証一等)であり、心身の執着が抜け落ちた身心脱落の境地が語られる。
日蓮は『法華経』こそ真の教えとし、「南無妙法蓮華経」の題目を唱えることを勧めた(日蓮宗)。

ひっかけポイント
各祖師と実践方法の入れ替えが最頻出。念仏=法然・親鸞、坐禅(只管打坐)=道元、題目=日蓮。親鸞を自力の立場とするのは絶対他力と正反対。

選択肢の確認

①「親鸞は、自力をたのむ善人よりも、煩悩が深く阿弥陀仏の本願にすがるほかない悪人こそ救いの対象であるとする悪人正機を説いた」
正しい。
正解。親鸞は絶対他力の立場から、煩悩を自覚し阿弥陀仏の本願にすがるほかない悪人こそ救いの正機であるとする悪人正機を説いた。

②「法然は、ひたすら坐禅に打ち込む只管打坐によって悟りに至ることを説いた」
誤り。
誤答理由: 只管打坐は道元の説いた実践である。法然はひたすら念仏を唱える専修念仏を説いた。

③「道元は、南無妙法蓮華経の題目を唱えることによって救われると説いた」
誤り。
誤答理由: 南無妙法蓮華経の題目を勧めたのは日蓮である。道元はひたすら坐禅に打ち込む只管打坐を説いた。

④「親鸞は、自らの修行の力で悟りを完成させる自力の立場を徹底した」
誤り。
誤答理由: 親鸞は救いを阿弥陀仏の本願の働きのみに委ねる絶対他力を徹底した。自力の立場はその正反対である。

覚えるポイント

  • 親鸞=絶対他力・悪人正機(浄土真宗)
  • 法然=専修念仏、道元=只管打坐、日蓮=題目
  • 鎌倉仏教は万人に開かれた易行を特徴とする

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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