KZ-R8T-15|歴史総合・日本史探究 対策問題
浅草寺の絵馬(江戸時代末期の模写)には、熱湯で真偽を確かめる場面が描かれている。この資料を扱う際の注意として最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
描かれた裁定の場面と、絵馬が作られた時代とを区別して考える
背景・因果
この絵馬は江戸末期の作だが、描かれているのは古代・中世に由来する呪術的裁定(湯起請・盟神探湯の系譜)である。題材の時代と製作の時代を区別するのは、『伴大納言絵巻』と同じ絵画資料読解の基本。
覚えるポイント
「江戸末期の模写」という但し書きが最大のヒント。描かれた場面(古代・中世の裁定)と作られた時代(江戸末期)を区別する、絵画資料の基本問題。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「絵画資料は文字資料より常に正確である」
絵画にも作者の意図、様式、後世の想像が入り得るため、文字資料より常に正確とはいえない。異なる種類の資料を照合して判断する。
② ✅ 正解「描かれた裁定の場面と、絵馬が作られた時代とを区別して考える」
江戸時代末期に作られた模写が、古代・中世に由来する熱湯による裁定を題材にしている。描かれた出来事の時代と絵馬の制作・模写時期を分けて検討する必要がある。
③ ❌ 誤答「絵馬に描かれた内容はすべて江戸時代の出来事である」
絵馬が江戸末期に作られていても、題材の熱湯による裁定まで江戸時代の出来事とは限らない。盟神探湯や湯起請に連なる古い慣行を描いている。
④ ❌ 誤答「模写は原本と完全に同一とみなしてよい」
模写では構図や細部が変更・省略される可能性があり、失われた原本と完全に同一とは断定できない。制作事情や伝来も含めた史料批判が必要である。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。