DA-B04|情報Ⅰ 対策問題
散布図で「勉強時間と得点」に相関係数0.8の正の相関が見られた。ここから言えることとして最も適当なものはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
相関係数(関係の強さを表す-1〜1の値) の解釈の限界 — 「傾向」「因果」「割合」の3つを区別する問題です。
解説
相関係数とは、2つの量の間の「直線的な関係の強さと向き」を−1から+1までの1つの数値で表した統計量です。+1に近いほど散布図の点は右上がりの直線の近くに並び(正の相関)、−1に近いほど右下がりに並び(負の相関)、0に近いほど直線的な関係が見られません。0.8はかなり強い正の相関なので、「勉強時間が長い人ほど得点が高い傾向がある」ことまでは言えます。
しかし、相関から言えるのはそこまでです。第一に、相関は因果(原因と結果)を証明しません。勉強したから得点が上がったのか、得点が良いからやる気が出て勉強時間が増えたのか、向きは散布図からは決められません。第二に、もともとの学力や環境のような第3の要因が両方を動かしている可能性(疑似相関)もあります。因果を確かめるには、条件をそろえた実験・調査を別に行う必要があります。
さらに、相関係数は割合や人数ではありません。「0.8だから80%の人が高得点」のような読み替えは、意味も単位も無視した誤りです。
共通テストの考察問題は「データから言える範囲ぴったりで止めた選択肢」が正解になるように作られています。「傾向がある」は言えても「証明された」「必ず」は言えない — この線引きの感覚がそのまま得点になります。
選択肢の確認
1.○ 強い正の相関から言える「傾向」の記述として適切。
2.× 因果の証明には介入・実験が必要。相関だけでは言えない。
3.× 因果の向きも相関からは決められない。
4.× 相関係数は割合ではなく、人数の情報は含まない。
ここだけは覚えよう
相関は「傾向」まで、因果は言えない — 相関係数は−1〜+1の強さと向き。割合ではない。