PE9-065|公共・政治経済 対策問題
現在の日本の衆議院議員選挙の制度についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
小選挙区制と比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制で、両方に重複立候補した候補者は小選挙区で落選しても復活当選することがある
この問題のポイント
衆議院の選挙制度の仕組みを問う。並立制の構成と、重複立候補・惜敗率による復活当選という日本独特の仕組みが核心。
解説
衆議院議員選挙は、1994年の政治改革で中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に改められた。
- 小選挙区:全国289区から各1名
- 比例代表:全国11ブロックの拘束名簿式で176名。議席配分はドント式
- 有権者は小選挙区で候補者名、比例代表で政党名を書く2票制
特徴的なのが重複立候補の仕組みである。政党は同一候補を小選挙区と比例名簿の両方に登載でき、小選挙区で落選しても、名簿順位と惜敗率(当選者の得票に対する自分の得票の割合)に応じて比例で復活当選することがある。
参議院は選挙区(原則都道府県単位)と非拘束名簿式を基本とする比例代表(全国1区)の組合せで、3年ごとの半数改選である。衆参の制度の違いは頻出の比較ポイントである。
ひっかけポイント
重複立候補・復活当選は衆議院のみの仕組み。参議院の非拘束名簿式(個人名でも投票可)との対比も定番の引っかけ。
選択肢の確認
①「1選挙区から3〜5名を選出する中選挙区制で行われている」
❌ 誤り。
誤答理由: 中選挙区制は1994年の政治改革で廃止された旧制度であり、現在の衆議院選挙では用いられていない。
②「参議院と同様に3年ごとに半数が改選される」
❌ 誤り。
誤答理由: 3年ごとの半数改選は参議院の仕組みであり、衆議院は解散または任期満了により全議席を改選する。
③「小選挙区制と比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制で、両方に重複立候補した候補者は小選挙区で落選しても復活当選することがある」
✅ 正しい。
正解。衆議院は小選挙区289・比例代表176の並立制で、重複立候補者は小選挙区で落選しても名簿順位と惜敗率により比例で復活当選することがある。
④「全国を1つの選挙区とする比例代表制のみで行われる」
❌ 誤り。
誤答理由: 全国1区の比例代表のみで行われるのは参議院の比例代表部分の仕組みに近く、衆議院は小選挙区と11ブロックの比例の組合せである。
覚えるポイント
- 衆議院は小選挙区289・比例11ブロック176の並立制
- 重複立候補者は惜敗率で復活当選があり得る
- 1994年の政治改革で中選挙区制から転換
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。