RS2-048|歴史総合・世界史探究 対策問題
1997年に採択された京都議定書の内容として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
先進国に温室効果ガスの削減目標を義務づけた
この問題のポイント
京都議定書(1997年)の内容を問う。先進国に温室効果ガス削減を義務づけた初の枠組み、という点を押さえていれば即答できる。
解説
1980年代以降、二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化が、国境を越えた課題として認識されるようになった。1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で気候変動枠組条約が結ばれ、具体的な削減ルールづくりが課題となった。
1997年、京都で開かれた第3回締約国会議で京都議定書が採択された。先進国に対して温室効果ガスの削減目標を初めて法的に義務づけた画期的な取り決めである。
ただし発展途上国には削減義務がなく、最大級の排出国アメリカが離脱するなど、実効性には課題も残った。のちのパリ協定(2015年)で、すべての国が削減に取り組む枠組みへと発展する。1960〜70年代の国内公害問題から、1990年代以降の地球環境問題へという課題のスケールの変化を意識したい。
ひっかけポイント
「すべての国に義務づけた」とする選択肢に注意。京都議定書は先進国のみに義務、全参加国の枠組みはパリ協定(2015年)。核・貿易など別分野の条約とのすり替えも定番。
選択肢の確認
①「先進国に温室効果ガスの削減目標を義務づけた」
✅ 正しい。
1997年のCOP3で採択された京都議定書は、先進国に温室効果ガス排出量の数値削減目標を課した。地球温暖化を国際協調で扱う枠組みである。
②「核兵器の全面禁止を定めた」
❌ 誤り。
核兵器の全面的禁止を目指す核兵器禁止条約の採択は2017年で、京都議定書とは対象も年代も異なる。京都議定書は気候変動を扱う。
③「自由貿易の推進を定めた」
❌ 誤り。
自由貿易の国際ルールはGATTや1995年発足のWTOが扱う。京都議定書の目的は貿易自由化ではなく温室効果ガス削減である。
④「宇宙開発の国際ルールを定めた」
❌ 誤り。
宇宙利用の基本原則は1967年の宇宙条約などで定められた。京都議定書は宇宙開発でなく地球環境の国際合意である。
覚えるポイント
- 京都議定書は1997年採択、先進国に温室効果ガス削減を義務づけ
- 発展途上国に義務なし、アメリカは離脱
- パリ協定(2015年)で全ての国が参加する枠組みへ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。